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2016.02.12 Friday

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    世界遺産下鴨問題

    2016.01.25 Monday

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     京都新聞昨年末恒例の10大ニュースに 牴竺神社にマンション建設 が取り上げられた。 「50年間の期限付きで高級分譲マンション用地として事業者(JR西日本不動産開発)に貸し出すと発表した。建設予定地は、世界遺産登録されている地域から御陰通を挟んだ南側の神社所有地約9600屐・・・」と報じた。
     糺すの森の危機を感じて、立ち上がった私たちの反対運動が10大ニュースの4番目に位置付けられていることに身震いがした。私が飛翔紙上で2回にわたって書いてきた事の重大性を改めて感じる報道であった。
     前号からの続きを記すと、予定地糺の森の巨木が無残にも伐採され、なぎ倒されている様子を写真に撮って、英文チラシを作成。10月28日国際記念物遺蹟会議(イコモス)福岡総会に世界各地から集まった代表に手渡した。イコモス副会長のアルフレド・コンティ氏は「 やってはいけない行為。バッファーゾーン(緩衝地帯)自体も世界遺産を維持するための 大事な層をなしており、守られるべきだ。」と語った。
     下鴨神社は1994年に世界遺産登録(C688)をしているが、この高級分譲マンション予定地域は1400年続く「葵祭」がその真中を通過する歴史的にも由緒ある場所であり、またここは、太古より落葉紅葉樹の森として学術的貴重性が指摘されおり、京に都ができる前の貴重な樹木が存在するところである。
     京都市は「世界遺産履行ガイドライン」で明記する変更承認を世界遺産委員会に求めないまま建設着工を許可した。
     イコモスは保全と管理の協力主体として京都市を明記し、その役割として市条令による保全管理に期待しているが、風致条令が定める「風致保全計画」(森の価値等を列挙)と今回のマンション計画との整合性に係る本質的議論が京都市議会でまったくされていない。 また、イコモス総会でのケベック宣言(2008年)で確認した「場所の精神性」(神宿る神域)に係る議論も全くされていない。しかも、バッファーゾーンに係る地元住民の関与について、神社・市によって全く対応がなされていない状況である。
     そこで、地元代表5名はイコモス国内委員の府立大学宗田教授研究室を訪問し、宗田氏からは「先の国内委員会は他の案件でおおかたの時間をとられ、下鴨問題は約10分程度の説明に終わった。資料を配って実質的な議論はなかった」と聞いた。
     ところが、京都市美観風致審議会の景観専門小委員会で京都市は3月14日に行われたイコモス拡大理事会に京都市が提供した計画の概要をイコモス委員宗田氏が説明し、「一定の理解をもたれていると」、門川市長が記者発表した。
     後程、日本イコモス西村委員長(東大教授)は、「了解などしていない」と述べる。
    [市美観風致審議会のやり取り]議事録より
    京都市:今回の計画については、糺の森、世界遺産、これらの価値を低めない、更には高めていくような内容とし    
        
    て計画されているのではないかという議論があったというふうに聞いております。そういう意味で一定の  
        理解という表現としております。
    委 員:前回の小委員会で、イコモスの委員会の件で質問があったかと思いますが、それについて何か回答はあり
        
    ましたか?
    京都市:イコモス国内委員会からは、下鴨神社の苦渋の決断を尊重し、緩衝地帯を保全する努力については一定の
        
    理解をもたれていると聞いております。
    委 員:ということは、今回の詳細な図面も含めて詳細な検討をし、一定の理解をされたということですか?
    京都市:前回にも説明いたしましたが、3月中旬頃に行われたイコモスの会議で、計画についての説明はされてい
        
    ると聞いております。
     市の答弁はまさに詐欺行為といわざるをえない。その後、市美観風致審議会は開発許可を与え建築確認も下ろしたが、私たちはこのような暴挙を断じて許すわけにはいかない。
     マンション本体工事は2月中旬と発表されたが、その前に2月7日市長選挙がある。本田候補が勝利すれば事態は大きく変わることにとても期待している。
                                                人見  明

                                     

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